高まった圧力、疲れていく心臓
私たちの体の血液は、右心室から肺動脈を通じて肺へ送られ、酸素の供給を受けます。
しかし、肺動脈が狭くなったり硬くなったりすると、血液を送るために右心室がより強くポンプ運動をしなければならず、これによって平均肺動脈圧(mPAP > 20mmHg)が上昇します。
この状態が続くと、右心室の壁が厚くなり、最終的に疲れて機能を失う右心不全(Right Heart Failure)が発生します。
少し動いただけでも息が切れ(Dyspnea)、足がむくみ(Edema)、唇が青くなる(Cyanosis)症状は、心臓が救助信号を送っているのです。
特に原因不明の特発性肺動脈性肺高血圧症(IPAH)は診断が遅れやすいため、格別な注意が必要です。
BMの視点:なぜ血管が厚くなったのか?
BM韓方内科は「なぜ肺血管がリモデリング(Remodeling)されたのか?」と問いかけます。
肺動脈が狭くなったのは単純な収縮ではなく、血管内皮細胞と平滑筋細胞が過度に増殖して壁が厚くなった結果です。
韓医学の観点において、肺高血圧症は心肺気虚(Shim-pai-ki-kyo / 心肺氣虛)と瘀血阻絡(O-ketsu-so-raku / 瘀血阻絡)の状態です。
- 心肺気虚(Shim-pai-ki-kyo): 心臓と肺の気が弱くなり、血液を押し出して酸素を受け入れる機能が低下した状態です。
- 瘀血阻絡(O-ketsu-so-raku): 肺血管ネットワーク(絡脈)に瘀血が溜まり、血管壁が厚くなって循環が詰まった状態です。
私たちは高まった圧力数値だけでなく、その圧力を誘発した血管の炎症性変化と心臓のエネルギー枯渇状態を診ます。これが「韓医師による内科学」が見つめる肺高血圧症の本質です。