9月10日、慶尚北道民幸福大学(キョンブク・ドミン・ヘンボク・デハク)の慶山キャンパスにて、正規カリキュラムの一環として講義を行いました。
慶山キャンパス(学士課程)は大信(デシン)大学校に設置されています。
この大学は、慶尚北道の道民の学習能力向上と生涯学習への参加を通じて、道民と地域が共に成長することを目標としています。
2025年度 第18回
生活習慣病と韓医学
BM韓方内科韓医院 院長 イ・ジェウォン
今回の講義では、生活習慣病の原因と予防に対する認識を高め、韓医学的アプローチを紹介しました。
韓医学は『黄帝内経』の時代から「病気になる前に治す(治未病)」という予防医学を強調してきました。
また、「部分を治療するには全体を理解しなければならない」という理論に基づき、特定の症状だけでなく、心と体、環境のバランスを重視します。
特に、「多くを行うことより、有害なことを行わない方が良い (Better not to do than to do more)」という原則が重要です。
例えば、体に良いとされるヨモギも、餅(精製炭水化物)の形で摂取すれば、かえって血糖値を急激に上昇させる可能性があります。
体に良いものを取り入れる前に、まず健康に有害な食習慣を改善することをお勧めします。
講演で強調した「健康な自由のための10の食生活原則」を要約します。
- 穀物と精製糖(小麦粉、砂糖など)を避けます。
- 環境に配慮した野菜を主食にします。
- 栄養素の比率を守ります(野菜40%、良質なタンパク質25%、良質な脂質25%、糖類10%)。
- 糖分はナッツ類や少量の果物から摂取します。
- 加工食品、インスタント食品、デリバリー食品を避けます。
- 液体の糖分(飲み物、ジュース)には特に注意します。
- プラスチックや缶詰など、有害化学物質を避けます。
- オーガニック、無抗生物質の食材を選びます。
- 果物は1日に拳1個分の大きさを目安に少量のみ摂取します。
- 1日に12時間以上の断食時間(空腹時間)を確保します。
ご清聴ありがとうございました。
▼慶尚北道 人材生涯教育財団
慶尚北道生涯教育振興院